福島県会津坂本町にある1948年創業の会津中央乳業。出迎えてくれたのは専務であり社長の息子である二瓶孝文さん。社長について社員の方に聞くと、牛乳屋さんの天才だという。二瓶孝也社長は79歳。会社は先代である父がシベリア抑留から日本に帰還したあとに立ち上げたもの。2代目となって生み出したのがべこの乳と呼ばれる牛乳。特殊な温度帯での殺菌法を確立し、44年前に生み出したのが飲むヨーグルト「ソフトクリーミィヨーグルト」。ヨーグルトとの出会いは少年時代。家業を継ぐ修行のために新潟に行き、加工技術を覚えたという。その時にヨーグルト作りに夢中になった。1960年代に味が濃く、風味豊かなヨーグルトが完成した。1980年代には飲むヨーグルトブームが到来。このとき社長は大手よりおいしい飲むヨーグルトができれば自動販売機で売れると考えた。味が濃くてギリギリ飲める濃度を研究したが、完成したのは普通のヨーグルトだった。後発酵という方法をとったが味はおいしいが飲みにくかった。1981年10月に飲みにくい飲むヨーグルトが発売された。高校などの自販機に入れてみると、飲みにくいけどおいしいと言われた。高校や役所などの自販機でほそぼそと販売を続けていたが、発売から約20年、地元のスーパーで「飲みにくい飲むヨーグルト」というポップで発売された。これが現在の大バズりにつながった。福島県内のスーパーから都内のスーパー、道の駅、ドン・キホーテでもこの飲むヨーグルトを扱うようになった。
