米国FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、早ければ次回9月の会合で利下げを行う可能性があると表明した。米国の中央銀行にあたるFRBは金融政策を決める会合を開き年5.50%を上限とする現在の政策金利を据え置くことを決めた。据え置きは8会合連続だが、パウエル議長は物価上昇率や雇用などの動向を見極めた上で「早ければ次回9月の会合で利下げを行う可能性がある」と表明した。11月の大統領選挙で共和党候補となったトランプ前大統領は「大統領選の前に利下げすべきではない」という考えを示しているが、パウエル議長は「政治日程などで私たちのアプローチを変えることはない」と述べ政策決定への影響はないと強調した。