EUの進める政策のなかで、それを後押ししたのは若者たちのムーブメントだった。スウェーデンのグレタ・トゥーンベリが15歳のときに始めた気候ストライキは温暖化対策を求める世論を喚起して政治を動かした。温暖化対策に否定的だったトランプ大統領に代わって2050年に脱炭素を掲げるバイデン氏が大統領に就任する。バイデン氏を動かす力になったのも若者たちの声だった。民主党の候補者に対策の強化を求めてきたサードさんは各地に広がる声をバイデン氏が無視できなくなったと感じている。幼い頃から環境問題に興味を持っていたケイリーさんはマイボトル・マイストローなどを使い、同世代のなかでは環境に配慮した生活が当たり前になっていると話す。