これからスキマバイトで働くという小林さん(22)。この日の仕事はカレー店での調理の補助。二次元コードを読み込み、すぐに勤務開始。スキマ時間に短時間から働けるスキマバイト。履歴書の提出や面接は必要なし。声優の養成所に通っている小林さん。突然のオーディションもありスケジュール調整がしやすいという理由でスキマバイトを始めたという。大手のスキマバイトアプリに登録して働く人はこの1年で倍増。述べ3200万人を突破。人手不足に悩む業界にも広がりつつある。小林さんは、この日2時間勤務で2326円稼いだ。すぐに手元に給料が入ることも魅力のひとつ。お店の人もメリットを感じているという。人手不足に悩む業界と手軽に働きたい人たちの需要がマッチし急速に拡大。
スキマバイトはいま様々な課題が浮き彫りに。最大手スキマバイトサービスのアプリ内に、断定はできないが闇バイトと疑わしき求人が数件掲載されたことが判明。運営会社は事業者の確認を強化するとした。また、厚生労働省も適切に対応すると発表。複数アプリを併用してスキマバイトをした場合、適切に時間管理できず労働基準法の上限時間を超えてしまう場合も指摘されている。さらにスキマバイトで働いたことがある人への調査では「仕事内容が求人と違った」など半数近くの人が何らかのトラブルを経験していることがわかった。
宮城県に住む中村さんは去年スキマバイト中の事故により、杖なしでは歩けないほどの大怪我をしたという。現在もリハビリを続けている。就職氷河期世代にあたる中村さん。20代のころから日雇い派遣などに頼る生活を続けてきたという。2種類のスキマバイトアプリを併用して生活費を稼いでいたという中村さん。事故が起きたのは月の半分ほどスキマバイトをしていたピザ店の配達中のことだった。店側が渡し忘れた商品があり急いで再配達に向かっていたときだった。右足首の骨折をはじめとした全身の大けが。仕事を続けることも難しくなってしまった。中村さんはこの事故要因にスキマバイトへの安全教育の不足が関係していたのではないかと考えている。通常のアルバイトには時間かけた研修を行うが、スキマバイトの中村さんは初回に10分程度の研修ビデオを見るのみだったという。事故のあと中村さんは個人が加盟できる労働組合に入った。その労働組合、仙台けやきユニオンにはスキマバイトに関する相談も増えてきているという。さらに労働組合に詳しい弁護士は法律による規制の必要性を指摘する。事故にあった中村さんはスキマバイトの立場の弱さも感じたという。中村さんが恐れていたのはアプリに搭載されているブロック機能。職場の責任者にもう来てほしくないと判断されるとそのアプリ利用者にだけブロックできるため意見をいいづらい構造になっているという。中村さんのけがには労災が適用され月約10万円の休業補償がもらえた。しかし、1日に換算するとわずか4090円。国が定める最低保証額。この額では生活できないとピザ店と団体交渉を行った中村さん。事故から約9ヶ月後、運営会社から見舞金50万円が支払われ、後遺症の保証金などの交渉が続いているという。ピザ店の運営会社は日本テレビの取材に対し「補償の案内が遅れたことを課題ととらえる。事故は自損事故で通常の注意義務の範疇。必要な安全教育は行っていた」などコメント。中村さんはスキマバイトに頼る生活について「労災にあった場合に結局満足な補償が得られない。けがをするとこういうことにしかならない」などコメント。
スキマバイトはいま様々な課題が浮き彫りに。最大手スキマバイトサービスのアプリ内に、断定はできないが闇バイトと疑わしき求人が数件掲載されたことが判明。運営会社は事業者の確認を強化するとした。また、厚生労働省も適切に対応すると発表。複数アプリを併用してスキマバイトをした場合、適切に時間管理できず労働基準法の上限時間を超えてしまう場合も指摘されている。さらにスキマバイトで働いたことがある人への調査では「仕事内容が求人と違った」など半数近くの人が何らかのトラブルを経験していることがわかった。
宮城県に住む中村さんは去年スキマバイト中の事故により、杖なしでは歩けないほどの大怪我をしたという。現在もリハビリを続けている。就職氷河期世代にあたる中村さん。20代のころから日雇い派遣などに頼る生活を続けてきたという。2種類のスキマバイトアプリを併用して生活費を稼いでいたという中村さん。事故が起きたのは月の半分ほどスキマバイトをしていたピザ店の配達中のことだった。店側が渡し忘れた商品があり急いで再配達に向かっていたときだった。右足首の骨折をはじめとした全身の大けが。仕事を続けることも難しくなってしまった。中村さんはこの事故要因にスキマバイトへの安全教育の不足が関係していたのではないかと考えている。通常のアルバイトには時間かけた研修を行うが、スキマバイトの中村さんは初回に10分程度の研修ビデオを見るのみだったという。事故のあと中村さんは個人が加盟できる労働組合に入った。その労働組合、仙台けやきユニオンにはスキマバイトに関する相談も増えてきているという。さらに労働組合に詳しい弁護士は法律による規制の必要性を指摘する。事故にあった中村さんはスキマバイトの立場の弱さも感じたという。中村さんが恐れていたのはアプリに搭載されているブロック機能。職場の責任者にもう来てほしくないと判断されるとそのアプリ利用者にだけブロックできるため意見をいいづらい構造になっているという。中村さんのけがには労災が適用され月約10万円の休業補償がもらえた。しかし、1日に換算するとわずか4090円。国が定める最低保証額。この額では生活できないとピザ店と団体交渉を行った中村さん。事故から約9ヶ月後、運営会社から見舞金50万円が支払われ、後遺症の保証金などの交渉が続いているという。ピザ店の運営会社は日本テレビの取材に対し「補償の案内が遅れたことを課題ととらえる。事故は自損事故で通常の注意義務の範疇。必要な安全教育は行っていた」などコメント。中村さんはスキマバイトに頼る生活について「労災にあった場合に結局満足な補償が得られない。けがをするとこういうことにしかならない」などコメント。