先週まで都内で開かれていた展示会「グリーンマテリアル2024」。車のハンドルや電車のブレーキ部品に使われているのは「改質リグニン」。改質リグニンとは、スギの木くずに薬剤を混ぜるなどしてできた素材で、プラスチックに代わる新素材として注目されている。スピーカーの振動板や自動車の外装への活用が期待されている。日本のスギはこの素材を作るのに適しているという。専門家は「山には伐採されず大きくなったスギがたくさん植わっている。改質リグニンが実用化されると、スギの需要が増えて花粉の飛散量が少なくなる」と話す。