ステーブルコインとは暗号資産の一種で、価値が安定しているのが特徴。ビットコインは価格が大きく変動するが、ステーブルコインは法定通貨(1ドル・1円など)を担保・裏付けとして発行されている。従来の国際送金は複数の銀行を介して行われるが、ステーブルコインは直接送金することが可能で、手数料や送金時間を抑えることができる。実際の通貨に換金やそのまま使用することもできる。ステーブルコインの市場規模は2020年ごろから急速に拡大し、世界全体で3000億ドル規模になっている。発行されたコインの99%がドル建てで、アメリカでは国も普及を後押ししている。円建てのステーブルコインを発行する動きも出ている。東京・千代田区のスタートアップ企業「JPYC」が去年10月から国内初の発行を始めた。大手金融機関も発行に向けた準備を進めていて、3メガバンクはステーブルコインを発行する実証実験を行う予定で、大手総合商社が日本と海外との拠点の決済に活用する計画。森・濱田松本法律事務所・増田雅史弁護士は「利用できる場所が限られる。店舗での支払い、企業による決済、給与支払いなどに活用しやすいよう利便性・サポートに充実に努める必要がある。送金のしやすさから詐欺に使われやすいリスクもあり、こうした点への目配りも重要」と話している。
