石破総理大臣はあさって行う所信表明演説で国民の安心安全の確保を柱の1つとして掲げ、避難所の環境改善をはじめとした防災対策や闇バイトによる犯罪への対応を盛り込む方向で調整している。石破総理大臣は臨時国会の召集日翌日のあさって衆参両院の本会議で所信表明演説を行うことにしていて、国民の安心安全の確保を柱の1つとして掲げる方針。このうち防災対策では大規模災害の際に支援を担当する自治体をあらかじめ定めておくことやすべての避難所に衛生や生活環境などの指針を定めた国際基準「スフィア基準」を適用すること、それに避難所となる全国の学校体育館の空調の整備を加速させることなどを盛り込む方向で調整している。さらに能登半島地震の教訓も踏まえ、温かい食事を迅速に提供するための資機材の分散備蓄や災害ボランティア団体の事前登録制度の創設などを打ち出すことも検討している。また、闇バイトによる犯罪に歯止めをかけるとしてSNSで集めたメンバーを実行役に犯罪を繰り返す、匿名流動型犯罪グループの検挙を徹底する決意を強調する方針。具体的にはインターネット上から闇バイトの募集情報を削除することや若者への情報発信の強化、それに防犯カメラの整備などを進める考えを示す見通し。