韓国のユン・ソンニョル大統領が罷免されるのか注目される中大規模なデモが連日のように続いている。警察は暴動に備えて最高レベルの警戒態勢を敷く方針。ソウル中心部の大通りでは車線を全て使って大統領の支持者たちが集会を開いている。韓国と同盟国のアメリカの旗を手にし、大通りを埋め尽くしている。ユン大統領は去年12月の非常戒厳宣言を巡って国会に弾劾訴追され憲法裁判所の判断を待っている。強い思いを訴えるため憲法裁判所の前で髪をそる支持者たちの姿もある。一方で、罷免を求める大規模なデモも開かれていて、韓国の世論は二分されている。今日発表された世論調査ではユン大統領の弾劾に賛成する人が6割近くに上っているが、反対する人が少なくないこともうかがわせる。韓国メディアは、早ければ来週中にも弾劾審判の決定が言い渡されるとの見方を報じている。こうした中、頭を悩ませているのが警察で、今年1月暴徒化した一部の支持者らが逮捕状を出した裁判所に侵入し施設を破壊する事件が発生したが、同じてつを踏まないため、機動隊などによる訓練が続いているほか決定言い渡しの当日は休暇を取り消して、可能なかぎりの人員を投入する最高レベルの警戒態勢を敷く方針。憲法裁判所は24日ユン大統領より先にハン・ドクス首相に対し弾劾審判の決定を言い渡す予定。ユン大統領による非常戒厳宣言が違憲だったかについて判断を示すのかに、関心が高まっている。