日本では比較的早い段階からゲノム編集された食品の流通が始まっていた。東京ビッグサイトで行われた展示会では、ゲノム編集されたトマトが出品されていた。このトマトにはGABAと呼ばれるアミノ酸の量が通常の約4倍に増えており、血圧を下げる効果が期待される。ゲノム編集は遺伝子を自在に操作することができる技術。従来の品種改良は何世代も掛け合わせるなど長い時間が必要だったが、この技術では遺伝子に直接働きかけることでそのプロセスを大幅に短縮できる。三浦教授は日本の強みは食品のゲノム編集のルールを比較的早い段階から打ち出し商品化を進めた点だと指摘。海外からも注目され、イギリスの研究者は日本でゲノム編集を使った食品の流通が始まっていることに注目しているという。一方、島根大学は稲について最新の成果を紹介。