九州発祥の格安スーパー「トライアル」。きのう、業績不振が続いていた「西友」を買収したと発表。トライアルホールディングスの長田洋幸社長は「西友の社員とトライアルの社員一緒になって本当にお客様に役立つお店づくりをしていかなければならない」などと述べた。これで売上高は1兆円を超え、小売業界6位に飛躍。西友の大久保恒夫副会長は「西友と最適の組み合わせ」、「トライアルはITテクノロジーが非常に強い会社」などと述べた。トライアルは買い物カートにタブレット端末がついており、バーコードをかざしカゴに入れると金額を表示するセルフレジ機能付き。店員はチェックのみなので人件費削減に繋がるという。トライアルホールディングスの楢木野仁司会長は「武器としてはデジタル化だったり省人化の追求度合いは一つ抜きん出てるところもある」、「できるだけ新しい小型店舗で先行できるよう進めてまいりたい」などと述べた。今回の買収でトライアルは、早ければことし秋にも都市型小型店舗「トライアルGO」を関東に出店予定。駅前や大都市に店舗を構えている西友を拠点とし、その周辺にトライアルGOを出店する戦略。トライアルGOでも「顔認証決済」と「値下げ自動化」という2つのハイテク技術を取り入れている。また、西友のPB商品をトライアルの店舗で販売することも検討していくという。