今週はECBが理事会を開く。ユーロ圏では足元インフレや景気減速を背景に、来年4月にも利下げが始まるとの観測が広まっているが、専門家のINGのカーステン・ブレスキー氏は“「2024年内に利下げする」との予想は妥当だが4月はさすがに早すぎる”、“利下げに踏み切るなら自らの経済見通しを大幅に下方修正した時だ”などとし、“過度に楽観的な予想だ”と見ている。また、今後の金融政策を見極める上でカギとなるのはヨーロッパで大きな影響力をもつ労働組合の動向だとし、「ECBは賃金上昇率が高すぎると判断すれば利下げの開始時期を遅らせるだろう」などとコメントした。