11月の米国大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会が、まもなく始まる。討論会は、激戦州のひとつペンシルベニア州で行われる。討論会開始まで、まだ4時間あるが、プレスセンターには報道陣が集まっていて、討論会への高い注目度がうかがえる。ハリス氏は先ほど、会場を下見した。これまでハリス氏とトランプ氏は対面で会話をしたことがなく、今回の討論会は文字通り「初対決」となる。今年6月にバイデン大統領とトランプ氏との間で行われた討論会同様、今回も無観客で行われ、相手の発言中にはマイクを切る措置がとられる他、メモも会場に持ち込めないなどのルールが設けられている。米国メディアによると、ハリス氏は5日からホテルにこもり、模擬討論を重ねた。また、トランプ氏との討論会を経験したクリントン元国務長官に助言を求めたという。一方、トランプ氏はハリス氏のこれまでの政策の記録を見直すなど、準備を進めてきた。物価高や不法移民問題など政権に対する有権者の不満が大きいテーマを追及する戦略を描いている。バイデン大統領は前回の討論会をきっかけに選挙戦からの撤退を余儀なくされているので、今回の討論会は、ハリス氏そしてトランプ氏双方にとって正念場となる。