プーチン大統領は19日、年末の記者会見と国民対話をあわせた大規模イベントに臨み、76の質問に答えた。ウクライナ侵攻を巡っては、「目標達成に近づいている」とし、「作戦は順調」と自信を見せた。改めて停戦交渉に前向きな姿勢を示したうえで「妥協の用意がある」とも述べた。ただし「ウクライナ側も妥協が必要」としており、「ロシアに有利な戦況を反映した形で交渉が行われる必要がある」としている。ゼレンスキー大統領が領土問題で譲歩する姿勢を見せはじめた中、自国に有利な条件を押し付ける狙いがあるとみられる。また、戦争の早期集結を模索するトランプ次期大統領をめぐっては「いつでも会える」と改めて対話に意欲を示している。