アメリカ・トランプ大統領は、第2次政権発足後初めて開いた閣議で、ロシアとの戦争終結後のウクライナについて「アメリカは必要最低限以上安全を保障しない」とし、ヨーロッパ諸国に任せるとの考えを示したうえで、ウクライナに対し「これ以上カネを払いたくない」などと強調。ウクライナ側は鉱物資源の共同開発などをめぐる交渉で「アメリカが安全保障に関与すべき」と訴えてきただけにトランプ大統領の発言は波紋を呼びそう。トランプ大統領は、発動を延期しているメキシコとカナダに対する関税について、アメリカに流入する合成麻薬「フェンタニル」への対応が不十分とし、従来通り課す方針を示したほか、EU(ヨーロッパ連合)に対しても近く自動車などにを対象に25%を課す意向を示した。閣議には政府効率化省のトップを務めるイーロンマスク氏も出席し、「財政赤字を1兆ドル削減するためには、迅速な対応が必要だ」などと述べ、連邦政府の規模縮小に向けた動きを今後も進める考えを強調した。