英ロイター通信はアメリカとの交渉を進める日本について「ワシントン側に譲歩する意向があるかどうかを測る試金石」と評している。一方でオーストラリアの専門家は米産LNGや農産物で譲歩を迫られることになるのではないかと見ている。日米双方は可能な限り早期に合意し首脳間で発表できるように目指すこと、今月中に次回の交渉を調整すること、閣僚レベルに加え事務レベルでの交渉も継続することで一致している。宗像直子氏はいい雰囲気で交渉が行えているとみられるが、相互関税の上乗せ分は交渉の対象だが、一律財源は財源確保のためのものと見られ、分野別関税で産業が戻るようにする狙いがあることから、落とし所を探るのは大変としている。中林美恵子氏は焦ることはないが、トランプ氏が「急いでいない」と発言した背景には焦りが見られるのではないか、早く終わらせるためにトランプ氏自らが出てきたと指摘。ジョセフ・クラフト氏は同盟国であり交渉がしやすく、アメリカにとって重要な存在と考えられているとした一方で、最初の国は優先される一方でハードルを設けられることから厳しい交渉になるのではないかとコメント。中空麻奈氏は関税はGDPを下げインフレに繋がる対応となっているが、マーケットは半年のうちに終着点を見つけるとの見方から悲観視はしていないと言及。