ビッグウェーブまで3日。天気も順調に荒れ始め、カメラマンも参戦。何より中川のテンションは準備万端。この日は大波予報の3日後に備え実践練習。ちなみにビッグウェーブは普通のサーフィンとは乗り方が違う。ジェットスキーで勢いをつけて波に乗るトーインが主流の乗り方。そのスピードはMAX時速70kmで巨大波のスピードに合わせられる。さらにジェットスキーには重要な役割も。波ののまれてしまっても次の波にのまれる前に救出することができる。中川はトーインの経験が浅い。なぜならお金問題。中川も去年までは資金がなかったためパドルメインに挑んでいたが、今年からスポンサーがつき本格的にトーインができる初のシーズン。本番3日前、トーインの確認。大事なのはドライバーとの意思疎通。少しでもずれると乗り遅れてしまう。タイミング合えば波と一体化できる。ただタイミングよく乗ったとしても飲みの勢いに潰されたり、波の間から弾き飛ばされてしまうことも。巨大な波で失敗すれば、その衝撃は数十倍となる。常に危険と隣り合わせなのがビッグウェーブ。危険なビッグウェーブに挑むのは生を感じるため。ビッグウェーバーまで2日。観光客にとって最悪な雨だがサーファー中川にとってはビッグウェーブを呼ぶ恵の雨。本気のナザレが姿を現す。