明治安田アメリカ・長谷川悠貴さんの解説。長谷川さんは「インフレなどで小売企業の業績が懸念される中でも、需要が堅調なシューズに注目している。女性用のブーツで知られるアグやランニングシューズのホカといった複数のブランドを展開するデッカーズアウトドアは、今年3月にS&P500に組み入れられたが、年初来の株価はプラス55%、8番目に高いリターンを記録している。去年12月に実施されたニューヨークセントラルパークを走るランナーを対象とした調査によれば、最も多く履かれているランニングシューズでホカが19%とトップとなり、業界最大手のナイキを抜いている。価格帯は一足150ドルから200ドル程度と決して安くはないが、履き心地やデザイン性を強みに高所得者層を上手く取り込んでいると考えられる。ホカの1月から3月の決算では売上高成長率が前年比でプラス21%、特に他ブランドに絞ればプラス34%と非常に高い伸びを記録している。経営陣からはホカが引き続き成長ドライバーとなり2025年3月期通気見通しで会社全体の売上高は前年比でプラス10%程度となっている」等とした。