生活用品大手アイリスオーヤマは、王子ネピアの赤ちゃん用紙おむつ「Genki!」ブランドのライセンス契約を結んだことを発表。自社の強みであるECサイトで販売を始める。厳しい状況が続いているとして、今年9月、子ども用紙おむつ事業を終了した王子ネピアから生産設備の一部を買い取り、来年上旬にも生産を開始する。その厳しい状況は深刻で、厚生労働省によると、2024年上半期に生まれた赤ちゃんは、前の年より2万人以上減少。このペースでいくと、今年の出生数は、初めて70万人を割る公算が大きくなっている。アイリスオーヤマが紙おむつを生産するのは、自社の飲料工場。「小さいけど重い飲料」と「軽いけどかさばる紙おむつ」を組み合わせて運搬することで、物流の効率化を図る。そして、マスクなど不織布生産のノウハウを生かした製造とECサイトによる販売の両方を担うことで収益を見込んでいて、2030年に100億円の売り上げが目標。また、大人用の紙おむつについても、これまでのノウハウを生かして今後、展開を検討していきたいとしている。