水をめぐる世界のさまざまな問題を話し合う世界水フォーラムがインドネシア・バリ島で開かれた。3年に1度の国際会議で、10回目。インドネシア・ジョコ大統領は「水不足は2050年までに世界の経済成長を最大6%妨げると推計されているほか、戦争の引き金や災害の原因にもなりうる」と述べた。ユネスコの報告書によると、おととし世界人口の約半分が、一定期間深刻な水不足に直面したとしている。国連は、清潔な水を手に入れるための手段として雨水の有効活用を呼び掛け各地で取り組みが進んでいる。発展途上国などでの清潔な水へのアクセスを支援する基金の設立や、国境をまたがる川や湖をめぐって国どうしの争いが起きるのを国際法に基づいて防ぐ外交の強化についても確認した。きょう閣僚宣言をまとめる見通し。