ロシアで「ワールド・フレンドシップ・ゲームズ」というスポーツ大会が開催される。期間はパリパラリンピック閉会からわずか1週間後。70か国以上8000人近くが参加する見込みだという。優勝者には純金メダルと約600万円の賞金が授与される。さらに2年後にはソチで冬季大会も予定しているとのこと。こうしたことから五輪を意識した大会であることがわかる。パリ五輪ではウクライナ侵攻を理由にロシアは国としては参加できず、個人資格に限って参加が認められているが、IOCはさらに開会式とパレードへの参加も禁止した。こうした状況下での自前大会の開催には、国威発揚をはかり、北朝鮮やイランなどへの参加、西側諸国とは一線を画した国際秩序を作るなどの狙いがあるとの指摘がある。IOCは“選手を政治プロパガンダに利用することに明確に反対する”と表明。ウクライナ青年スポーツ省も「五輪の代わりになどならない」と批判している。なお日本は現状「参加も支援もしない」スタンスとのこと。辻愛沙子は「イスラエルが出場できるのは一貫性がない」「ロシアの選手のためにも侵攻を止めるべき」などと指摘した。