パリのセーヌ川はトライアスロンなどの競技会場となっているが国際環境団体が独自に水質調査をした結果…半年間の14回の調査のうち13回が協議の開催基準を満たさない汚染が確認された。その要因は雨水。大雨で路上のごみやあふれた下水がセーヌ川へ流れ込み大腸菌などの検出値が上昇する。国や自治体は約2500億円のセーヌ川浄化作戦を展開している。セーヌ川に下水や雨水が流れ込まぬよう、競技用プール20杯分の巨大貯水槽が先月完成した。4月末に開設された下水処理施設には細菌を99%除去するとされる装置が設置されている。しかしパリ市民は競技の開催に不安を抱えている。