ヨーロッパ総局には、取材に当たっている竹田記者。今回の選挙で極右政党が躍進したその理由はなのだろうか。極右政党の国民連合が3週間前に行われたヨーロッパ議会選挙で大勝した勢いをそのまま維持した結果となった。マクロン大統領は与党連合のもとに極右に対抗する票を結集させようとしたが、左派が急きょ結成した連合に支持が流れて票が分散。これも極右政党を利する結果となった。決選投票に向けてはどういったところが焦点になるか。国民連合に対抗するための各党の協力が実現するかどうか。今回の選挙では、投票率が大幅に上がる見通しで規定の得票率を超える候補者が増え、決選投票に2人ではなく3人の候補が進む選挙区が大きく増える可能性が指摘されている。このままであれば、決選投票でも票が分散し、国民連合を利する可能性があると指摘されている。こうした中で極右政党が最大勢力になるのを阻止したい与党連合や政党の間ではみずからの候補を取り下げ、協力する用意があるという考えもすでに示されている。実際にこうした協力がどこまで実を結ぶのかが焦点となる。