環境省によると昨年度、北海道内で駆除されたヒグマの数は速報値で1422頭と前の年度に比べて626頭増え記録が残る1962年以降で最も多くなった。道内のヒグマの生息数は2022年末時点で推定で1万2000頭余りとこの30年ほどで2.3倍に増加している。道は数の増加に加え去年はドングリが全道的に不作だったことなどで食べ物を求めて街なかに出没する個体が増えたことで、駆除数が増加したのではないかと分析している。酪農学園大学・佐藤喜和教授は「数自体は多いが現時点ではヒグマの絶滅に影響を与えるほどではないと考えている。今回の駆除の結果が今後の生息数にどう影響していくかもしっかり見ていく必要がある」と話している。