中東情勢が緊迫する中、米国国防総省は2日、イスラエルの防衛を強化するため、軍の戦闘機部隊などを新たに派遣すると明らかにした。イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏の殺害や、レバノンの武装組織ヒズボラの幹部殺害を受け、中東地域の緊張が高まっている。こうした中、米国国防総省は2日、イスラエルの防衛を強化するため、米軍を追加で派遣する方針を明らかにした。具体的には、現在中東地域で活動している空母「セオドアルーズベルト」に代わり、「エイブラハムリンカーン」を中心とする空母打撃群を派遣する。また、弾道ミサイル防衛能力を持つ駆逐艦などに加え、戦闘機部隊を追加で派遣する。オースティン国防長官は2日、イスラエルのガラント国防相と電話会談し、防衛支援の強化を説明するとともに、緊張緩和はこの地域の全ての国に利益をもたらすと強調した。