アメリカの調査機関「ピュー・リサーチ・センター」は14日、先月27日から今月2日にかけておよそ5090人を対象に行った世論調査の結果を発表した。それによると国の多くの課題に直接対応するためにトランプ大統領の権限を拡大することについて「あまりに危険だ」と答えた人は65%に上った。支持する政党別で見ると民主党員や民主党寄りの人では90%に上ったのに対し共和党員や共和党寄りの人では39%と大きな差が出ている。また、トランプ氏に限らずアメリカの大統領の権限を拡大させることについて「あまりに危険だ」と答えた人は78%となっている。アメリカ政府のホームページによるとトランプ氏は就任から3週間余りで少なくとも65件の大統領令に署名し、同じ時期にバイデン前大統領が署名した数の倍以上となっているが、中には憲法上の大統領の権限を逸脱しているものがあるとの批判も上がっている。