フランスでマクロン大統領が議会下院を解散し近く選挙が行われることになった。9日にフランスで行われたヨーロッパ議会選挙は全体で720議席があり、このうち加盟国の人口比からフランスには81議席が割り当てられている。ヨーロッパ議会選挙でみずからが率いる与党連合が極右の国民連合に倍以上の差をつけられて、大敗する見通しとなった。これを受けて国民に信を問うことが必要になったとしている。ただ、ヨーロッパ議会選挙の投票は、与党への批判が強く出るといわれていて、議会下院の選挙になれば有権者の投票行動は同じにならないともいわれている。議会選挙で国民連合の支持がヨーロッパ議会選挙程仮に伸びなければ、国民連合を率いているマリーヌルペン氏の勢いを押さえ込めるという計算もあるかもしれない。いずれにしてもマクロン大統領としては政治的なリスクを抱えた判断だといえる。英国フィナンシャルタイムズは「マクロン氏のギャンブルだ」と伝えている。議会選挙の投票日は今月30日と来月7日。
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