昭和36年5月29日、東北地方を台風並みの低気圧が通過乾燥した強風が山から吹き下りるフェーン現象が起き八戸など三陸各地で火災が発生した。特に被害が大きかったのは青森県の八戸だった。市内白銀町から出火した火は強い風にあおられ旧国鉄八戸線に沿って細長く伸びた商店街にあっという間に燃え広がった。出動した陸上自衛隊が建物を壊して延焼を食い止め火はようやく下火となった。翌朝、猛威を振るった火災は鎮火したが、八戸市だけで700棟以上が全焼した。この大火を教訓に市町村が協力して消防活動を行えるよう地域をまたいだ消防団が結成されるなど広域消防への取り組みが広がった。