テーマ「ヨーロッパの病人ドイツ」。ヨーロッパ最大の経済大国、ドイツ。しかし連立政権は崩壊し今年はマイナス成長が予測されるなど国内は混乱している。ドイツ最大手の自動車メーカー、フォルクスワーゲンはEV(電気自動車)の販売不振などから業績が急激に悪化。ことし7月から9月の決算は営業利益が1年前と比べておよそ4割のマイナスと大きく落ち込んだ。少なくとも国内3つの工場の閉鎖を検討しているとみられる。これに労働組合は強く反発。労使交渉の席で組合側は、直近の賃上げを求めない見返りに工場閉鎖の回避を求めたが議論は平行線に。ついにストライキ突入となった。およそ12万人いるドイツ国内の従業員。工場が閉鎖されれば数万人規模のリストラは避けられない。ドイツの基幹産業、自動車の危機。ドイツの中小企業を束ねる団体はさらに別の懸念も指摘する。若者層が年間およそ21万人も国外に流出。そのうちの4分の3は大学卒業以上。