石破首相が「今年は一番難しい」と話すように存在意義が問われる今回のG7サミットだが、各国の関心はトランプ大統領との個別会談にも向いている。サミットの議題として世界経済と共に特に注目されるのがイスラエルとイランの攻撃の応酬で、緊迫する中東情勢で事態の沈静化を求める共同声明の採択を調整している。外交筋は「ウクライナ問題と比べればトランプ大統領を含めて共通点がある」と話し、G7の結束が試される。一方で石破首相は日本時間あす未明にトランプ大統領と会談する予定。関税を巡り一致点を探りたい考え。同行筋からは「日本だけ交渉が進むとは思えない」「高い確率で継続協議を確認することになる」と厳しい見方が大勢だが、最後はトランプ大統領次第と首脳外交への期待も出ている。