今月、全国初となる私立の夜間中学校が沖縄で開校した。様々な理由で義務教育を受けられなかった人たちに学びの場を提供してきた「珊瑚舎スコーレ夜間中学」。珊瑚舎に3年間通ってきた城間清廣さんも改めて入学しなおした。父親が出稼ぎのため渡ったブラジルで生まれ育ち、幼いころから働きづめで、学校で学ぶことがほとんどできなかった。仕事を終えると、すぐに夜間中学へ向かう。義務教育を終えていない人は全国におよそ90万人いるとされている。その受け皿として、公立の夜間中学がない沖縄で20年にわたり自主夜間中学を運営してきた「珊瑚舎スコーレ」。正式な中学卒業認定を得られるようにするため、全国から集まった2万人以上の署名を提出するなどして働き掛けた結果、今月、全国初となる私立の夜間中学校が誕生した。珊瑚舎スコーレ東表中学校の星野人史校長は「夜間中学校は学校で学ぶことの原点のようなものがある。そういう場をこれから作っていかなくちゃならない」などと話した。