カザフスタンに駐在する三井物産アルマティ事務所の島田剛志さんは「カザフスタンは北はロシア、東は中国とモンゴルに国境を接する、世界で最も広い内陸国です。日本の約7倍の面積で、人口は約2000万人です。私がいるアルマティは、カザフスタン最大の都市で人口は約200万人、経済・教育・文化の中心地となります。カザフスタンの国民の7割がイスラム教を信仰していますが戒律が厳しくないため、アルコールや豚肉を楽しむ文化があります。カザフスタンは日本人のルーツの1つの国で、親日国です。1992年に日本・カザフスタンは国交を樹立し、通貨は『テンゲ』です。物価全体は去年に比べ、10%程度上がっています。カザフスタンは元々遊牧民族で、1人あたりの羊肉と馬肉の消費量は世界トップです。馬肉ステーキは低カロリー高タンパクで非常に美味しいので、ぜひお試し頂きたいですね。また、カザフスタンは大自然に囲まれた景観大国で、年々観光客も増えています。メデウスケート場は、標高1700mと世界で最も高い場所にあるスケート場として有名です。また、カザフスタンは世界有数の資源大国で、世界13位の産油国、輸出額の約70%が原油・天然ガスです。また、カザフスタンは鉱物資源も豊かで、クロム・ウランの埋蔵量・生産量は世界トップクラスで日本にも輸出しています。三井物産は、カザフスタンの鉱山業界向けに、小松製作所の正規代理店を2005年にスタートさせるほか、ブリヂストン製鉱山用タイヤを販売しています。カザフスタンは年間平均気温が10年ごとに0.28℃上昇しているなど、気候変動の影響を大きく受けています。そのため、鉱山現場でも脱炭素の動きが高まっています。来年前半頃、日本とアルマティの直行便が開く予定で、日本とのつながりに更に期待が持たれています」などと話した。