米国大統領就任を前に注目されるトランプ氏はグリーンランドとパナマ運河の獲得に軍事力行使を否定せず、カナダは米国の51番目の州になれば良いと主張するなど、領土拡大ともとれる発言を繰り返し物議を醸している。米国第一を掲げるトランプ氏の姿勢にユーラシア・グループ、イアンブレマー社長は、世界を主導するリーダーがいないGゼロ世界の到来を最大のリスクとしている。リーダーなきGゼロ世界の到来を加速させるロシアや中国、米国など大国間の分断。またブレマー氏は、そのうねりはさまざまな国へも影響していると話す。いまだ解決の糸口が見えないロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの軍事衝突。こうした状況に西側諸国では軍事支援の継続や移民の受け入れなどに多くの国民が不満を募らせている。世界を主導するリーダーなき今日本は米国を立てつつ一方で、のみ込まれないようにG7などの同盟国との連携をより強化すべきだと話す。イアンブレマー社長は「石破総理が(安倍元総理のような)関係を築くのは難しいでしょうがそれでも努力しなければならない。他国との連携が重要」とコメント。