アメリカのルビオ国務長官は、イスラエルのネタニヤフ首相と会談した。ルビオ国務長官がネタニヤフ氏と揃って姿をみせたのは、ソロモン王が建てたとされる神殿を囲む「嘆きの壁」。エルサレムを「永遠の首都」と認めるアメリカの姿勢を、再確認するものだったという。カタール・ドーハに集まっていたハマス代表団を攻撃したイスラエルと、その攻撃に強い不満を表明していたアメリカ。「嘆きの壁」の訪問は、その溝を払拭するような演出だった。ルビオ国務長官は会談後の共同会見で「ハマスは武器を放棄しなければならない。ハマスの排除と人質の解放が実現しなければ、ガザ地区によい未来は訪れない」などと強調した。国連総会に合わせてパレスチナの国家承認を表明する国が相次いでいることにも触れ、「解決策にはならずハマスの力を強めるだけだ」と牽制した。一方、ネタニヤフ首相はカタールへの攻撃について「テロリストへの警告だ」と話し、さらなる攻撃も排除しない考えを示唆した。
