現地からは新教皇誕生を喜ぶ姿がたくさん見られた一方、新教皇が向き合うことになる課題が山積しているという。フランシスコ前教皇は、カトリック教会の改革を進めてきたが、その姿勢を批判する保守派も根強く存在する。ローマ教皇庁は、今月5日の枢機卿会議で、教会内部の分裂に対する強い懸念が表明されたという。それだけに新しい教皇が改革派・保守派の対立にどう対応するのかが注目される。さらに性的虐待問題からの信頼回復や、バチカンの財政逼迫などの問題がある。教皇の言葉や存在は、カトリック教会だけでなく国際社会、政治的に大きな意味を持つ。