米国大統領選挙で勝利した共和党のトランプ次期大統領は、バイデン大統領の招待を受けておよそ4年ぶりにホワイトハウスを訪れ大統領執務室で会談した。また、トランプ氏は次期政権の閣僚などの人事を次々と明らかにしており、外交を担うトップの国務長官には南部フロリダ州選出の上院議員で、中国やイランに対する強硬派として知られるマルコ・ルビオ氏を起用すると発表した。トランプ氏は会談後、数時間以内に自身を強く支持する下院議員のマット・ゲーツ氏を司法長官に起用すると発表した。トランプ氏のワシントン訪問に同行したゲーツ氏は自身が司法妨害と性的搾取の疑いで捜査を受けていた司法省を率いることを打診された。捜査は、当時のトランプ政権のバー司法長官のもとで始まった。司法省は結局、捜査を打ち切った。ゲーツ氏は現在、性的な違法行為と違法薬物の使用で調査の対象となっているが本人は、容疑を否定。国防長官には元陸軍軍人でFOXニュースで司会者を務めてきたピート・ヘグセス氏を起用する。イラク、アフガニスタンに従軍したが、軍での指揮経験はない。国家情報長官にはトゥルシー・ギャバード元下院議員が起用される。民主党から共和党にくら替えしトランプ氏に忠誠心を示している。実業家のイーロン・マスク氏はトランプ氏の側近として影響力を強めている。トランプ氏は政府の支出を見直す新たな組織のトップにマスク氏を据える方針。議会下院で共和党が多数派となることが確実となり次期政権では上下両院で共和党が多数党となる。