11日、トランプ大統領が乗り込んだのは真っ赤なテスラ車。テスラのイーロン・マスクCEO親子を前にホワイトハウスのスタッフ用として1台購入すると発表した。上機嫌でテスラについて語ったあと話し始めたのはウクライナの停戦について。ウクライナがアメリカが提案した“停戦案”を受け入れたと明らかにしたのだ。この数時間前に、中東・サウジアラビアで行われたアメリカとウクライナの高官協議。約7時間半にわたる議論の末、ウクライナはアメリカが提案したロシアとの暫定的な30日間の停戦案を受け入れる用意があると表明した。停戦をめぐっては先月末、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談で激しい口論の末、交渉は決裂していた。アメリカはウクライナへの軍事支援と機密情報の提供を停止。その間、ロシア軍は西部クルスク州でウクライナ軍部隊の包囲を進めるなど攻勢を強めていた。苦境に立たされるなか停戦受け入れの用意を示したウクライナ。今回の合意を受け、アメリカはウクライナへの軍事支援と機密情報の提供を再開すると発表した。今回の停戦案受け入れをゼレンスキー大統領は停戦案はロシアが受け入れ同時に実施することが条件だとしている。トランプ大統領は再びゼレンスキー大統領をホワイトハウスに招くと明言。アメリカ政府高官は「ボールはロシア側にある」としていて、トランプ大統領は「ウクライナは合意した。ロシアも合意するよう願っている。プーチン大統領と話すつもりだ。タンゴを踊るには二人必要だろ。」と話した。一方、ロシア外務省は今後数日のあいだにアメリカ側と接触する可能性を排除しないと述べ、協議に応じる可能性を示唆している。