2013年10月、デンマークでトール・ペテルセンは家族に見送られ世界一周の旅にでた。飛行機を使わず世界201の国と地域を巡るまで一度も帰らないという。まずヨーロッパを回り、大西洋を渡って北アメリカへ。そして南アメリカやアフリカ、中東・アジアを巡り、さらに太平洋を南下してオセアニア。最後はインド洋のモルディブで完結。トールはどの国にも24時間は滞在するというルールを作った。旅費はスポンサーの協力や寄付などでまかなう。ヨーロッパはほとんど陸続きで交通網も発達しているため、順調。東ヨーロッパからロシアに入国。北欧諸国をまわりノルウェーへ。そこから北アメリカを目指すのだが、都合のいい直行便がない。トール、毎日港に通い詰めて、さまざまな船の船員たちと仲良くなり、なんとか船に乗せてもらった。島々でヨットを乗り継ぎながらグリーンランドを経由しアイスランドに。そこから貨物船に潜り込ませてもらい、カナダに向かった。途中嵐に遭遇したがなんとか北アメリカ大陸に到着。カナダからアメリカ、メキシコと南下。ペルー、チリ、アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラと進んでいった。ここまで来るのに1年かかった。そしてカリブ海の島々を制覇。ここまで1年半。トールは貨物船に乗せてもらい一旦、ヨーロッパに戻り、スペインからモロッコを経由しアフリカ大陸に上陸。しかしアフリカ・ガーナでマラリアにかかってしまった。その後、ギニアに入ろうとしたがピザ取得が難しく、カメルーンやコンゴ、ガボンの大使館を走り回った。4ヶ月後、ついにギニアに入国できた。その後、ケニアやエジプトを回り中東へ。シリアに入ろうとしたが内戦で入ることができず、レバノンへ。レバノンでは102日間とどまり、なんとかシリアに入国。さらにイラン、カザフスタンなどを制覇。モンゴルで中国を通りパキスタンに行きたかったが、ビザの審査に1ヶ月もかかるという。トールはロシアに戻り1万2000km遠回りしてパキスタンに入った。その後、インド、中国、北朝鮮を巡り、2019年10月4日、日本へ。この時、出発して6年もたってた。翌年ミクロネシアをクリア。ミクロネシアから貨物船で香港に到着。パラオに行く予定だったが、コロナウイルスの感染拡大でほとんどの国が国境を閉ざしてしまった。
