痩せるためにマンジャロの使用を止められない女性たちによると、「困った時に助けてくれる手軽なお守り」、「頭痛薬のような存在」、「一度使うと手放せない」などの声が聞かれた。マンジャロが開発されたのは3年前のアメリカで、そこには日本とは違う事情があった。現地メディアによると、ハリウッドの大女優・ウーピー・ゴールドバーグがマンジャロで激痩せ。さらにイーロン・マスクも同様の成分が入った薬で減量に成功したことで、一気に広まったという。肥満医療協会前会長のリディア・アレクサンダー医師は「アメリカの成人の8人に1人が“痩せ薬”を使ったことがあるというデータもある」などと語った。マンジャロを開発した製薬会社の株価は薬の爆発的な広がりと共に急上昇し、3年で時価総額が約3倍に跳ね上がった。去年6月には巨大な製造工場を作り、薬を増産し始めた。人口の約4割が肥満だといわれる肥満大国アメリカにとって、マンジャロは画期的な薬として認知されていた。痩せて健康になる目的で使われているアメリカに対し、日本は「痩せてキレイになる」ために使われている。アレクサンダー医師は「見た目のために痩せることばかりを気にして、栄養や運動、健康に目を向けなくなるのは大きな問題」などと語った。、