パリ五輪。フェンシング男子エペ個人で金メダルを獲得した加納虹輝にインタビュー。個人種目の金メダルは、日本選手で初めてという快挙を達成した。今の心境について「1日経ってかなり実感も湧いてきて、自分がすごいことを成し遂げたんだなっていう気持ち」、五輪の金メダルとほかの競技の金メダルは違うと話していたことについて「一番は、こうやって取材にたくさん呼んでもらえること」、地元など日本からの応援について「愛知県あま市でも山口県岩国市でも、パブリックビューイングが行われていたのはもちろん知っていたし、試合前とかにも恩師から連絡を頂いたりしたので、声は十分届いていた」と述べた。決勝の相手はフランスのエース・ヤニックボレル。プレッシャーについて「特にプレッシャーは感じていなくて、このアウェーの中で自分が勝ったらもう最高に気持ちいいだろうなっていうふうに考えていた。試合中も自分のフェンシングだけに集中していたので、歓声は気にならなかった」、優勝が決まった後アウェーだった会場から声援を受けたことについて「さすがフランスだな、フェンシング発祥の地だなと思った。紳士のスポーツといわれるが、観客の皆さんも紳士だなと思った」、フェンシングを始めた当時の10歳の加納少年が憧れていた姿になっているのかについて「自分が憧れていた以上の選手になっているなと思う。僕は太田さんの北京の銀メダルを見てフェンシングを始めているので、それを超える金メダルを獲得しているわけなので、自分が思い描いていた以上の選手にはなったなとは思う」「太田さんを見て僕はフェンシングを始めて、もし僕を見てフェンシングを始めてくれる子どもたちがいるのであれば、すごく感慨深いというか、フェンシングのいい流れを引き継ぐことができて、すごくうれしく思う」と述べた。