ソニーフィナンシャルグループ・森本淳太郎が電話で解説。ドル/円予想レンジは155.50円~156.90円。森本さんは「きのうは前日までの下落の自律反発的なドル買い、円売りや、ISM非製造業景気指数が予想を上待ったことなどもあり、再び156円台に乗せる展開。本日は米国5月雇用統計を控える中、方向感の出にくい展開を予想」などと述べた。注目ポイントは「ECB(ヨーロッパ中央銀行)最新のインフレ見通しは?」。森本さんは「今回の利下げはタカ派のECBメンバーも支持。利下げ開始自体が波乱材料になる可能性は低い。マクロ経済見通しにおけるインフレ予測に注目。ユーロ圏の賃金インフレは予断を許さない状況。今回もインフレ見通しの上方修正があるか注意。タカ派的内容となれば、発表直後はユーロ高に触れる可能性が高いが、継続的な動きになる見込みは薄い。ドイツ10年債利回りと12月までの利下げ回数予想は連動性が高い。年内6回の利下げが織り込まれていたが2.5回まで低下。残り半年で追加利下げは1.5回しかない。年末までの利下げ期待が剥落するほどタカ派的見方が示される可能性は低く、ドイツの10年債利回りの上昇余地も限られればユーロ買いも継続的な動きとなる可能性は低い」などと述べた。