今回の訪米の特徴を挙げると、11月に大統領選を控えていること。もしトラとは、トランプ大統領がもしまた大統領になったらという意味。もしトラを意識したことをせざるを得ないというのが今回の日本政府の立場だった。岸田総理はアメリカで建設中の工場の視察に行っている。脱炭素や電気自動車という方面でバイデン大統領にアピールできるが、アメリカにも雇用を生むということをアピールすることによってトランプ大統領へのメッセージにもなる。岸田総理は議会演説のなかでアメリカの内巻き化を示唆する発言をしたが、あまり言い過ぎるとトランプ氏や共和党にケンカを売るようなことになってしまう。