国会では、自民党の派閥の政治資金問題について、旧安倍派幹部の下村元政務調査会長の参考人招致が行われた。衆議院予算委員会の出席した下村氏。安倍元総理大臣が取りやめを決めた不適切な還付が再開された経緯について説明。この中で、旧安倍派の会計責任者がある派閥幹部から「再開してほしい」という話があったと話していることについて「(3年前の5月に派閥の)パーティーが終わったあと、ノルマ以上の売り上げがある議員がいて、議員から、何とか還付できないかという話があったと、事務局長と安倍会長に報告した」と述べた。そのうえで、「安倍会長はそうですかと、それ以上特にコメントはなかった。事務局長に還付再開を指示したことはない」などと述べた。そして、旧安倍派の会計責任者が、下村氏らが出席した3年前の8月の幹部協議で還付再開の方針が決まったという見解を示したことについては、「何も決まっていない。認識のそごがあると思う」と述べ、否定した。一方、野党側からは真相解明に向けて、元派閥会長・森元総理や元派閥幹部・塩谷元文科相の参考人招致などの要求が出された。