台湾総統府前から中継。台湾では、総統府前で投票日前日に最後の演説をしたものが総統選を制すと言われていて、各陣営こぞってこの場所を狙うが、今回は民衆党の柯文哲陣営だった。世論調査では、民進党の頼清徳氏がリードしているが、その後ろを野党候補2人が追いかける情勢になっていて、選挙の結果は見通せない状況となっている。中国は、政権交代を臨む姿勢を示していて、台湾からの輸入品を巡って関税の優遇措置を一部停止するなど揺さぶりをかけている。また、選挙を前に世論工作を様々な手段でかけていて、台湾政府も警戒している。世論工作の1つとされるのが、台湾の若者をターゲットにした中国へのツアー。中国としては、次世代を担う台湾の若者に親中派を育成する狙いがあると見られる。選挙の結果の影響は、仮に国民党が勝利した場合には中国との距離感は縮まると予想されていて、日本とアメリカは、安全保障上戦略に影響する可能性があるという。ただ、国民党としても中国と適度な距離感を臨む台湾の民意に反して、中国と距離を縮めすぎるということはできないとみられる。民進党が勝利した場合には、中国はさらに圧力を強めると見られる。