中国の今月の製造業の景況感を示す指数は企業の生産が堅調だったことから景気判断の節目となる50を上回った。中国の国家統計局が製造業3200社を対象に調査した今月の製造業PMI(購買担当者景況感指数)は50.4となった。先月からは0.4ポイント低下したものの景気のよしあしを判断する節目となる50を2か月連続で上回った。企業の生産が堅調だったことが主な要因で、企業の規模別では大企業が50.3、中規模な企業は50.7、小規模な企業は50.3といずれも節目の50を上回った。その一方で新規の受注を示す指数は先月と比べて低下していて、不動産不況などを背景に国内需要の停滞が続いていることがうかがえる。一方、サービス業などの非製造業の景況感指数は先月から1.8ポイント低下して51.2となった。中国政府は内需拡大に向けて自動車や家電製品などの買い替えを促す対策を打ち出していて、こうした対策が企業の景況感の改善にどこまでつながるかが焦点となる。