東京電力と中部電力が出資するJERAは、オーストラリアのガス田の権益の一部を約2,100億円で取得すると発表した。JERAのガス田への出資額としては過去最大で、年間約120万トンのLNG(液化天然ガス)を国内向けに調達する。LNGは燃やした際に出る二酸化炭素の量が石炭に比べて少ないとされている。そのため日本は発電における石炭利用を減らす一方でLNGの調達に力を入れている。ただ、LNGの利用をめぐっては、ヨーロッパを中心に「化石燃料の延命」などと批判の的にもなっている。これに対しJERAは再生可能エネルギーは気象条件などで出力が安定しないことからLNGの役割は引き続き大きいとして投資に踏み切ったとしている。