浄土真宗を厳しく弾圧した歴史があった旧薩摩藩主の島津家と西本願寺が、400年余りの時を経て、2026年、交流を始めることになった。戦国武将の島津義弘が安土桃山時代の1597年に、一向宗とも呼ばれた浄土真宗を禁制として以来、薩摩藩は弾圧した歴史があり、禁制は明治の廃藩置県後の1876年まで続いた。西本願寺と島津家によると、2025年から西本願寺の別院の本願寺鹿児島別院の輪番、吉川孝介さんと、島津家の33代当主、島津忠裕さんが中心となって協議を重ね、禁制が解かれて150年になる今年から交流を始めることを決めたという。今年4月に、島津家の別邸だった鹿児島市の仙巌園で行われる和歌を詠む行事と、10月に本願寺鹿児島別院で行われる記念の法要にお互いが初めて参加するということです。西本願寺は、鹿児島県内にある192の寺で、禁制の歴史については史実として残していく一方、分断や対立が心配される社会的状況の中、語り合える関係性の構築に努めるなどとしている。日本近現代史に詳しい志學館大学の原口泉教授は「弾圧と対立の長い歴史を踏み越えて、新しい関係を作っていくことは、歴史上画期的な出来事」とコメントした。
住所: 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
