地震の影響で2カ月ほど遅れて行われた卒業式。県立の施設で輪島塗の技術などを学んできた卒業生たち。会場には卒業生たちが避難を続けながら制作した作品が展示されている。卒業生代表・日野勇輝さんは「全員で卒業できたのは本当によかった。若い世代がどうにかこの業界を盛り上げていけるように頑張っていきたい」と話した。一方で4カ月ぶりに自宅に戻った人も。北河内地区の西谷進さん。金沢市に避難も自宅に大きな被害なく、地元の病院で持病の治療も再開できるようになり、戻ることを決断。「落ち着くというか自分の家に来たなという感じがする」と話した。戻る人がいる一方、地区は65歳以上の住民が8割超となっており、地震をきっかけに過疎化が進むことを懸念する声も聞かれている。北河内地区・池田光正区長は「いる人だけでも頑張ってこの地区を存続していきたい」と話した。