能登半島地震の被災地で救援活動にあたった宮崎大学医学部附属病院救命救急センターの齋藤勝俊医師がきのう宮崎市で講演し、現地の体験を通じて県内でも大規模災害を想定した対策の強化を訴えた。講演は日本赤十字社の支援団体が開いたもの。齋藤医師はことし1月29日から3日間、石川県七尾市で日本赤十字社宮崎県支部のチームの一員として避難所で生活する被災者の救援にあたった。避難所の小学校の体育館では新型コロナの感染が広がり、教室で感染者を隔離したため、学校の早期再開が難しい状況だったという。また広いエリアで断水が続き生活用水の不足が大きな課題となったことから、県内でも南海トラフ巨大地震などの大規模災害を想定し、いっそうの対策が必要だと訴えた。