勝負カラーと言われるブルーのジャケットに2連パールで登場した高市首相は初の党首討論に臨んだ。最初の相手は立憲民主党野田佳彦代表、日中間の対立を招くこととなった「台湾有事」をめぐる発言について「日本のトップが台湾有事の際に様々なシュミレーションで考えを巡らせていくこと自体を否定するのではなく、一議員の頃から考えてたことを総理大臣になって言葉にして良いかは別の問題。」と独断による言動だと指摘した。総理は「いかなる自体が存立危機事態に該当するかは実際に発生した事態の個別具体的な状況に即して政府がすべての情報を総合し判断すること」と従来の政府見解を変えていないと反論し、また経済対策については放漫財政に対する警鐘と指摘した野田代表に対しそれには当たらない、野党から頂いた意見を物価高対策に取り込ませていただいたとした。「政治とカネ」問題では自民党政党支部の企業・団体献金の実態調査の進捗を問われたが高市首相は「それを御党にお示しするという約束であるとは思っていない」とし衆院の議員定数削減を持ち出し煙に巻いた。国民民主党玉木雄一郎代表は冒頭でガソリンの暫定税率廃止にお礼をし、年収の壁178万円の引き上げについて問うと高市首相は協力を求めその後は「共に関所を越えていきましょう」と意思確認のようになった。公明党斉藤鉄夫代表は非核三原則について話し、高市首相は明示的に見直しを指示したという事実はないとした。初の党首討論となった参政党神谷代表からはスパイ防止法について問われ速やかに検討に法案を策定すると強調した。
