韓国のユン・ソンニョル大統領。憲法裁判所は弾劾が妥当だとする決定を言い渡し失職した。韓国では、きょうの弾劾の是非の決定が言い渡されたあと決定に不満を持つ人たちと警察との衝突が起きるなどといった事態も懸念されたが、これまでのところ大きな混乱は起きていない。午前11時過ぎから始まった決定の言い渡し。韓国憲法裁の所長代行は「ユン大統領を罷免する」と述べた。軍の部隊が国会に突入する事態となった去年12月、憲法裁判所は社会、経済、政治、外交のすべてで混乱を引き起こした。憲法を守る責務を放棄し国民の信任を裏切ったなどと述べ、8人の裁判官全員の意見が一致したと説明。韓国大統領の罷免はパククネ元大統領以来2人目。ユン大統領は弁護団を通じて「皆様の期待に沿えず非常に残念で申し訳ない」などとするメッセージを出した。韓国政治に詳しい神戸大学・木村幹教授は「いちばん妥当なところに落ちた。全員一致だったというのがいちばん大きいポイント」とコメント。石破総理大臣は「私どもとして日韓の緊密な連携は極めて重要」とコメント。罷免の直後、執務室が入る庁舎では大統領を象徴するとされる旗が下ろされた。60日以内に大統領選挙が行われることになり、早速予備候補者の登録の受け付けが始まった。複数の韓国メディアは6月3日の投票が有力だと伝えている。最新の世論調査では、将来の大統領に誰がふさわしいか聞いたところ、最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表が34%と最も多くなっている。キム・ムンス雇用労働相9%、与党「国民の力」・ハン・ドンフン前代表5%。大統領選挙での注目点について木村教授は「国民の和解、共通の目標がなくなっている。それをさがしていくのが次の韓国政治の課題」とコメント。